Customer Stories

CargoWiseの導入事例

事例作成月:2021年10月

企業情報

会社名:セイノーロジックス株式会社 / SEINO LOGIX CO., LTD.


ホームページ:www.logix.co.jp


産業:物流


業種:国際物流業


駐在事務所の国日本米国・ベトナム・ドイツ・イタリア・パナマ


ユーザー数:100名


新ソリューションCargoWise / カーゴワイズ  (ワイズテックグローバル社)


旧システム:会計- 勘定奉行(OBC社)、業務- SuperBay(オービック社)及びカスタムメイドシステム

PDF版でダウンロード

会社概要

昭和61年(1986年)セイノー・ボテイナー株式会社として設立され、セイノーホールディングス傘下の海運会社。LCL貨物の欧米向け海上混載輸送のシェアはトップクラス。顧客ニーズに合わせたサービスを提案し、迅速・安全・確実な国際輸送を提供。海上混載輸送業者のパイオニアとして、柔軟な発想力とそれを実現する機動力によって生み出される新しいサービスを強みとし、また、社内外向けのIT・DX化を推進し、顧客向けに提供しているホームページからの本船スケジュール検索、ブッキングや貨物のトレース情報の提供など、使い易く利便性が高いシステムには定評がある。本社は横浜市西区みなとみらい。

©2022 SEINO LOGIX CO., LTD.

セイノーロジックス株式会社のロゴの画像は、セイノーロジックス株式会社が所有する著作物です。 無断転載を禁じます。

事例の詳細

プロジェクトの概要

セイノーロジックスは長い間、業務ではオービック社のスーパーベイシステムをカスタマイズしたもの、また会計システムは勘定奉行をERPとして使用していた。

SDGsやコロナ禍で加速度的にデジタル化が進み、海運業界でもDX化への対応が喫緊の課題として求められていく中で、現行のシステムでは、顧客からのニーズに十分応えられるサービスの提供が難しくなると判断した。また、事業を急速に拡大していく中でも、柔軟な提案や改善を行うための妨げになる部分もあり、新しい業務や主会計システムが必要となった。

これを踏まえ、数年前に一度、新システムを導入すべく、外部に開発を依頼するが、計画通りに進まず、時間が経過。そのような中、今後の中長期的な成長を見据えて大きく舵を切り、グローバルな視点からフォワーディングソフトとして世界で最も実績がある、CargoWiseのパッケージソフトを導入することを決定した。

プロジェクトのタイトル

CargoWise(カーゴワイズ)を基幹システムとして全面導入

ソリューション・モジュール

CargoWise (CargoWise One)

  • 主会計(総勘定元帳、売掛金管理、買掛金管理、銀行データ管理)
  • フォワーディング(海上輸出入業務)

CargoWiseデータ連携・開発

  • お客様向けウェッブポータルサイト(サービススケジュール検索機能、ブッキングシステムなどをCargoWiseとデータ接続)
  • 社内向け管理ポータルサイト(銀行の入金・消込データなどをCargoWiseとデータ連携)
  • 東洋信号 (船舶の動静情報などの航海スケジュールのデータ連携)

その他大小合計17本のデータ連携開発

(CargoWise内 ブッキング画面及び、セイノロジックス自社ウェッブポータル本船スケジュール検索画面)

導入期間

5か月(2020年10月~2021年3月)

プロジェクトの目的と導入後の目標

  • 新基幹システムに刷新するため、短期間ではあるが必ず期限内に稼働させ、お客様のサービスレベルの向上を図る
  • 海外代理店、大手船会社、ベンダーのシステムとグローバルにデータ連携を行い、最低でも30%の業務効率化を達成する
  • 新システムで導かれる標準化された業務フローと機能の習得を通して、社員のレベル向上を図る

プロジェクト組織、体制と人材について

  • プロジェクト専任5名(プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、輸出業務、輸入業務及び会計担当の5名。他IT担当2名がサポート)

(プロジェクトチームの中心メンバーの写真。中央:有馬取締役・プロジェクトマネージャー。正面左から仲田さん、米原さん、有馬さん、川戸さん、岩村さん。)

プロジェクトでの状況や難しかった点について

  • 短納期で完了することへのプレッシャー
  • ほぼカスタム開発に近かった旧システムからパッケージシステムへの移行に際し、システムと業務プロセスのギャップに折り合いをつけていく調整作業、社内コンセンサス獲得

プロジェクトの成功の鍵

  • 社内プロジェクトチームとパートナー間で、良好なチームワークと信頼関係の構築ができたこと
  • 特に気を付けた点:1)目的を強く共有、2)後ずさりしない、3)よく話す、よく聞き当事者として参加してもらう
  • 良かった点: 1)多くの時間と苦楽を共有できた、2)パートナーから迅速な連携とサポートを得られた、3)仮説をしっかり立て、その検証を確実に行えた

導入の効果やメリット

  • 業務フローをパッケージに適応させて、簡素化できたこと
  • 古い考え方から脱却し、今後の新しい創造につなげられること
  • データやシステムの自動連携(コンテナオートメーションやワークフロートリガー)
  • クラウドサービスの最大活用(コロナ禍などで働き方に変化があった場合も、自宅など違う環境からアクセスできる)
  • パッケージ導入開始からリリース、その後のアップデートまでのスピードが速い

セイノーロジックスがカルソフトを選んだ理由とその後の評価

  • 日本での実績があることと、日本の文化を理解してくれる安心感。(技術面での信頼感の他、担当者の姿勢やコミュニケーション力も重視)
  • フォワーディングの業務への理解度
  • チーム構成やマネージメントの体制

今後もカルソフトと、追加の開発を含め、更なるDX化の推進や、共同でのワークショップ開催なども視野に入れたパートナーシップの強化を進めていきたいと考えている。

カルソフトへの一言

中山宏志氏 セイノーロジックス(株)取締役社長

「お互い苦楽を共にした仲間として、これからもサポートのほどよろしくお願い申し上げます。」

有馬隆広氏  セイノーロジックス(株)取締役、プロジェクトマネージャー

プロのシステムベンダー様として、信頼でき仕事に取り組まれる姿勢も尊敬できる方々の集まりです。これからもお互いを高めていけるパートナーであると確信しております。

プロジェクトマネージャとして、今後同じようなプロジェクトをする方々へ伝えたいこと

 まず、同業者の方、パートナー、ベンダーなど含めて、多くの人と話をすることから始めることで、視野が拡がり、自分たちの知識のレベルを向上することができました。

そして、事前に物事の仮説を立て、プランを作り、それを検証・実行する。これらのことを遂行するため、それぞれの業務分野において中心的な役割を担っている優秀な社員をメンバーとして、チーム編成を行ったことが大変重要なカギとなりました。

過去の失敗を通して、ベンダーに任せきりにするような意識では、何もうまくいかないことは既に学んでいました。また前向きな提案を出す社員に対し、責任はマネージャーである自分にあることを明確に伝えることで、社員それぞれに対し、自由に、しかし自信を持って、またスピード感を持ってプロジェクトを進めさせることを意識しました。実際に社員の力を信じて進める中で、大変ではありましたが、失敗するとは全く思わなかったです。

セイノーロジックス社の今後へ向けての考えや方針

  • 混載業者としてWEBブッキングの仕組み日本で一早く始めた会社としての自負を強く持って、しかし甘んじることなく行動すると共に、この業界や発展をリードしていきたい。
  • ホームページの一新、MA(Marketing Automation)化、BIの導入などDXにまい進し、今後のビジネスに様々な良い影響や効果を上げていく。
  • お客様が求める情報を、全てご自身で入手できるような仕組みを作っていく。

その他カルソフトメンバーからのコメント

セイノーロジックス様カーゴワイズ導入プロジェクトの中でお客様側の、1)マネージャーのリーダーシップの強さ、2)的確なチームの雰囲気作り、3)計画や追加予算への理解、その取捨と承認スピードなど、が大変印象的でした。実際に進める中では、両社共に様々な課題や困難も出てきましたが、前進する姿勢を一切崩さず、新システムと新業務を社内外チームが一丸となって共に、業務に欠かせないシステム作り上げることができました。同志のような信頼関係をお客様とパートナーとで構築できたことが何よりも嬉しく、セイノーロジックスのプロジェクトチームやマネージメントの皆様には感謝しかござません。本当にありがとうございました。今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。

お問合せ