ケーススタディー

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Calbee North America – Dynamics GPからDynamics 365 Business Centralへの移行

会社情報

業種: スナック菓子の製造・販売


産業: 食品製造


所在地: 米国カリフォルニア州フェアフィールド


旧システム: Dynamics GP/複数のサードパーティ製品


ユーザー数: 70+


公式ウェブサイト: https://calbeena.com/

Calbee North Americaについて

Calbee North America(以下「カルビー」と称する)は、素材のおいしさを活かした高品質なスナックを販売しており、多くの人にスナックを健康的に楽しんでもらうため商品のローカライズを進めています。

カルビーは日本でもおなじみの製品を海外でも販売しており、 1970年に「さやえんどう」と「シュリンプチップ」で北米に進出しました。 近年では、北米で販売されているポテトチップスに代わる健康を意識した様々な種類のおいしいスナック提供しています。

多くの人にスナックを健康的に楽しんでもらうため商品のローカライズを進めています。 カルビーは間食をより健康的で楽しいものにすることに取り組んでいます。1999年には、「Snapea Crisps」 という商品を発売しました。この商品は発売されると健康志向の女性を中心にヒット商品となりました。 現在は「Harvest Snaps」として、北米の主要な小売店で購入可能です。 Harvest Snapsは、非遺伝子組み換えエンドウ豆、レンズ豆、黒豆から作られており、幅広い種類のフレーバーで販売されています。

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Project Overview

近年、カルビーは北米のスナック市場で事業を拡大しています。 これまでカルビーは複数の管理統合を経て何年にもわたりDynamics GPを使用してきました。 このシステムは主に販売管理と会計だけに使われており、 加えて多くのアドオンや外部システムと統合されていたことから、メンテナンスやシステム障害によるシステム稼働率の問題が発生することが多くありました。

2019年、カルビーは次世代のビジネスシステムとしてDynamics 365 Business Centralの導入を決定し、導入パートナーとしてカルソフトを選びました。

Dynamics 365 Business Centralは、Microsoftの最新テクノロジーを組み込んだ次世代のERPシステムです。 カルビーは、既存の販売管理および会計機能に加えて、製造および倉庫における在庫管理をサポートするモバイルWMS機能、生産計画、注文計画機能、製品開発のための材料管理機能など、以前よりも広範囲の業務にシステムを使用することを決定しました。

holding young plants

Dynamics 365 Business Central を導入してからは、部署間での情報共有が可能になり業務活動をリアルタイムで可視化できるようになりました。

また、オペレーション業務で使用されていた多くのExcel作業を削減でき、結果としてオフィス及び倉庫に携わる従業員の業務効率化を実現しました。 また、オペレーション業務で使用されていた多くのExcel作業を削減でき、結果としてオフィス及び倉庫に携わる従業員の業務効率化を実現しました。

カルビーとカルソフトは今後も企業を支える主要な業務システムとして Dynamics 365 Business Centralの効果的な活用方法を検討しています。

お客様の声

「Dynamics 365 Business Centralを使用すると、効率的な業務プロセスが作成され、業務における問題点を把握することができます。」

「従業員のトレーニングにDynamics 365 Business Centralを使用することで、オペレーションなどの重要な業務に関する理解を深めることができます。」

「情報のリアルタイム把握と高度なデータ分析で、各部門の業務プロセスの効率化が実現しました。」

Farshad Mehr – プロジェクトマネージャー、ITマネージャー

ソリューション/モジュール

  • 会計
    • 総勘定元帳、売掛金、買掛金、固定資産、銀行管理
  • サプライチェーンマネジメント(SCM)
    • 受注処理、出荷、請求、発注処理、入荷、倉庫/在庫管理
  • 生産管理
    • 材料管理、作業指示管理、品質管理、生産計画
  • 他のシステムとの連携
    • EDIサービスとの連携 (SPS Commerce)
  • Mobile WMSデータ収集アドオンとの統合
  • ビジネスインテリジェンス(BI): JetReports

プロジェクトの目標と目的

  • 製造現場と倉庫間における在庫の可視性の強化
  • ERPと倉庫管理システム間のデータ整合性の向上
  • 食品の安全性と規制管理の改善(ロット管理、品質管理)
  • 製品開発における研究情報管理システムの開発
  • ビジネス分析レポートの自動化と高速化
  • 複数のアドオンシステムとの連携を削減し、Dynamics ERPへのシステムの集約

Keys to Success

製造現場と倉庫における在庫移動の管理向上

Dynamics 365 Business Centralとシームレスに連携するモバイルWMSアプリケーションを活用することにより、生産現場と倉庫におけるオペレーション業務がERPシステム内で迅速かつ正確に処理されるようになりました。  

また、モバイルWMSは、在庫取引やコンテナ状態の記録、品質チェックなど、幅広い業務をサポートしています。

サプライチェーンマネジメント(SCM)

Dynamics 365 Business Centralは製販一体のシステムであり、販売機能と製造管理機能が有機的にリンクされています。これにより最適な在庫レベルを考慮しながら、購買計画と生産計画をシステムが推奨し、利用者はその情報を元に業務につなげる事が可能になります。

スーパーマーケットや食料品などの取引先からのEDI注文は、SPS CommerceのEDI連携ツールを介してDynamics 365 Business Centralに直接送られます。  この連携により、注文処理から発送に至るまでの手動データ入力を大幅に削減できます。

コンプライアンスと食品安全

食品メーカーにとって、リコールが発生した場合に原材料から完成品までの製造経路を短時間で把握することは必須条件です。 Dynamics 365 Business Centralはきめ細かな在庫管理機能を有しており、原材料ロット、WIPロット、製品ロットに至るすべてリンクされているため、リコールが発生した場合には即座の情報追跡が可能です。

Business Impact

Dynamics 365 BCによる業務プロセスの標準化。効率的な文書管理。

システムで部門間の品質管理・追跡を行うことによる品質の見える化の実現

各工程におけるトレーサビリティの強化

カルソフトを選んだ理由

カルソフトからITサポートを3年間にわたり受けており、その実績からカルソフトのサービスを高く評価していました。

また、3年間のITサポートを通じて、各ユーザーの業務に関する広範囲な知識をカルソフトが把握していたことがカルソフトを選んだ理由です。

カルソフトはERPの導入、プロジェクト期間、トレーニング、および導入後のサポートをどのように行うか複数のオプションを提示してくれました。 トレーニング用にステップ毎の分かりやすいマニュアルを作成するなど、 カルソフトのERPコンサルタントとエンジニアはプロジェクトを通して期待以上の対応をしていただきました。

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