Dynamics AX、Dynamics GP、Dynamics NAVのERP比較
MicrosoftのDynamics ERPシステムについては、いろいろと下調べをされた方もいらっしゃると思いますが、日本語ではそれらの比較をしている記事が少ないと思います。ここでは、それぞれのソリューションの比較を簡単に書きますのでご自分の会社に適したソリューションを選ぶ際には少しでもご参考にしていただければと思います。
まず、Dynamics AX、Dynamics GP、Dynamics NAVについて、ハイレベルな説明をします。
Dynamics ERPの3つのシステムは、企業が有しているリソースをより有効に管理・活用できるように設計されています。主に財務・会計データ、受発注、在庫、顧客情報、給与計算などの業務するために使用することができます。しかし、3つのシステムを検討する際には、考慮すべきいくつかの重要な違いがあります。
Dynamics AX(現在はDynamics 365 Finance & SCM)
Dynamics AX(ダイナミックスAX)は、マイクロソフトのエンタープライズ企業(大企業)向けERP ソリューションです。AXは、特に製造、流通、サプライチェーン、小売業界の中堅企業から大企業の間で愛用されており、複数国、多言語、複数会社、多通貨、連結決算書など、複雑なニーズを持つ企業に必要な多くの機能を待ち合わせています。
Dynamics AXは2016年11月にDynamics 365 Finance and Operationsとなりました。
Dynamics NAV(現在はDynamic 365 Business central)
Dynamics NAV(ダイナミックスNAV、旧Navision)は、中小企業(年商1億~50億円程度までの企業)に適しています。同規模ERPのDynamics GPと比較すると、NAVは短期間で使用を開始できるような設定も可能でありシステムをあまりカスタマイズする必要がない)より柔軟性があります。Dynamics AXと同様、北米、南米、欧州、アジアなど世界中の幅広い企業のニーズに対応し、実際には中小企業だけでなく、複数の国でビジネスを展開する大企業などのニーズにも対応可能です。 NAVは非常に使いやすいなユーザーインターフェイスを持ち、画面のフォーマットやレポートのフォームなども簡単に変更することができます。
Dynamics NAVは2016年11月にDynamics 365 Business Centralとなりました。
Dynamics GP
Dynamics GP(ダイナミックスGP、旧Great Plains)は、オールインワンソリューションを必要とする中堅企業に最適なシステムです。
Dynamics GPは、財務分析機能や予算管理ツール、柔軟なレポートオプション、会計中心に使いやすさを考慮したインターフェイス、データ保護や記録のためセキュリティ機能を備えています。ただDynamics GP1つ欠点は、北米、オセアニア、一部のアジアなどの英語圏での利用が中心で、他のソリューションのように多言語サポートやグローバルな拡張性を提供していないことです。
D365D365 クラウドシフト – クラウドへの移行を簡単にする (calsoft.com)
詳細資料では、(一般的なメリット、国際業務、企業間業務、レポート/ビジネスインテリジェンス、商社・卸販売業向け機能、メーカー向け機能、CRM機能、その他)のカテゴリーで比較を表しています。
詳細比較表が必要な場合ははカルソフトまでご連絡ください。
Dynamics AX、Dynamics GP、Dynamics NAVの詳細比較表における基準のサンプルはこちらです:
ソフトウェア | Dynamics GP | Dynamics NAV | Dynamics AX |
会社規模 | 中小企業 | 中小企業 | 中堅企業から大企業 |
従業員数 | 1 – 500+ | 1 – 500+ | 50 – 2,000+ |
費用 | $30K – $500K | $30K – $500K | $100K – $1M |
導入機関 | 3-6 ヵ月 | 4-6 ヵ月 | 6-12+ ヵ月 |
使いやすさ | 5段階中4.5 | 5段階中4.5 | 5段階中4.5 |
備考現在はDynamics NAVはDynamics 365 Business Centralとして、Dynamics AXはDynamics 365 Finance and Operations(F&O)がその後継ソフトとなっています。完全クラウドシステムとしてアップグレードされました。
Dynamics 365は、ERP、CRM、フィールドサービス含む総合的なソリューションで新しいマイクロソフトのプラットフォームです。Dynamics 365は現在非常に高く評価されています。
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次のステップ: パートナー探し
ERPプロジェクトにおいて、適切なCSP(Cloud Service Partner)パートナーを見つけることが非常に重要です。
Microsoft Dynamics 365は、企業がデータを効果的に活用し、パフォーマンスを最適化するための多くのプロセスは、知識と経験を持って導入やサポートを提供できるCSPパートナーとの協力によって実現されます
ERP導入の次のステップとして、Microsoft Dynamics ERPはMicrosoftから直接ライセンスやサブスクを購入することができないため、良いCSPパートナーを見つける必要があります。
優れたCSPパートナーは、ERP製品に関する専門知識を提供し、Dynamics 365だけでなく、他の関連システム導入も効率的に完了させることができます。企業検討準備の段階からCSPパートナーを慎重に調べ、ニーズを満たす人材、知識、経験があることを十分に確認して最終判断をする必要があります。
繰り返しになりますが、新しいシステムを導入する際には、今後の共に歩んでいくパートナー選びが、最も重要なことに1つとなります。
カルソフトは、90年代からERP、統合、カスタマイズなど、あらゆるビジネスソフトウェアに携わってきました。そのようなニーズを把握し、どのように対処するかを考えることで、私たちは95%以上の継続率を維持することができています。私たちはマイクロソフトのゴールドパートナーであり、オフィスのあるロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、ダラスを含む全米の各都市、ならびに日本、メキシコ、英国のお客様のビジネスをより良くするためのソリューションを全力で提供しています。新規導入、アップグレードや再導入を検討されている方、ビジネスコンサルティングをご希望の方は、ぜひ弊社にご連絡ください。現在Dynamics ERPシステムをご利用のお客様でアップグレードをお考えの場合、カルソフトシステムズはDynamicsの旧バージョンからDynamics 365などの新バージョンへのアップグレードに多くの実績がありますので、お気軽にお問合せください。
お気軽に1-888-838-8422までお電話ください。または、info@calsoft.com まで、いつでもメールしてください。Dynamicsのアップグレードの実践的な手順やツールに関してお気軽にご連絡くださお。