WiseTech Global認定のCargoWiseパートナーであるCalsoftは、グローバル物流におけるお客様のビジネスニーズに対応するため、導入、トレーニング、サポートを含む幅広いサービスを提供しています。 私たちはこれまで長年にわたり、グローバル規模の導入プロジェクトを確実に成功へ導くために、CargoWiseのグローバル展開手法を継続的に実施してきました。 お客様のビジネスを深く理解し、投資対効果(ROI)の最大化を追求することで、現状のボトルネックを解消し、業務のさらなる効率化と目標達成を支援するための、戦略的かつ体系的なサポートを提供しています。 お客様と密に連携しながら、基本計画および詳細設計の段階で要件を的確に整理・定義し、その後、設定・開発・テストを繰り返し行うことで、確実なシステム構築を実現します。 グローバル展開の際の確認項目 (グローバル展開を行う場合、グローバルルールおよびその設定は、最初の導入拠点で決定する必要があります。) グローバルルールおよび設定 上記の活動チェックリストの中でも、最初のステップは極めて重要です。 CargoWiseは統合されたデータベースを持つ基幹システムであるため、すべてのグローバル拠点を一つの統合システムの下で集約・管理することが可能です。 しかし、このグローバルな拡張性の利点を最大限に享受するためには、システム導入前にしっかりとしたグローバルルールを整備しておくことを強くおすすめします。 ローカルの設定は導入後に変更可能ですが、組織構成、チャージコード、勘定項目などのマスターデータに関するグローバルルールおよび設定は、一度導入すると元に戻すことはできません。 そのため、海外のある拠点で先にCargoWiseを導入したものの、後になってそれがグローバルスケールでの運用に適していなかったことに気づく、というケースは非常によく見られます。結果として、グループ全体でのグローバル展開が必要になった際に、再導入を余儀なくされることになります。 Major Project Steps 綿密な準備を経て、いよいよ本格的な導入プロジェクトが開始されます。私たちは以下のプロフェッショナルサービスを通して、遂行をサポートいたします。 グローバル展開 最初のプロジェクト完了後に、基本項目のグローバルテンプレートが作成され、再評価されたうえで、他の部門や海外子会社へと順次展開されます。 慎重な計画、テンプレートの最適化(シンプルかつ効果的)、トレーニング、そして導入担当者の定着(継続的な確保)が、CargoWiseのグローバル導入を成功させるための重要な成功要因となります。 これらの展開は、パイロット導入期間中に各分野で経験を積んだトレーナーおよび地域・部門ごとの担当者の支援のもとで実施されます。エンドユーザー向けのトレーニングは、各部門や会社の地域的・業務的なニーズ、優先順位を考慮しながら順次実施され、必要に応じて導入部門、対象地域、導入スケジュール、導入項目などを含む「個別展開計画」が策定されます。 Contact Us CargoWiseの導入およびグローバル展開プロジェクトを成功に導くために、ぜひお気軽にご相談ください。私たちが丁寧にサポート致します。
Microsoft Dynamics 365 は、従業員一人ひとりの業務効率を高めるために設計されたERP ソリューションです。特に Dynamics 365 Business Central と Microsoft Copilot のような先進的な AI テクノロジーが組合わされた形で活用することで、企業は従業員の生産性を大幅に高め、またユーザーには直感的で使いやすい、パーソナライズされたワークスペースを提供できます。こうした柔軟でスマートな業務環境は、日々の業務や意思疎通をスムーズにし、生産性の向上や企業の成長を大きく高めることに繋がります。 本記事では、Microsoft Dynamics 365 Business Central の基本的な機能や特徴を紹介しながら、業務の効率化や、ユーザーが必要な情報やツールにすばやくアクセスできる「自分仕様のワークスペース」をどのように構築できるかを詳しく解説していきます。 Business Central の特徴 Microsoft Dynamics 365 Business Central は、日々の業務をより効率的に進め、より良いビジネス判断をサポートするための多彩な機能を備えたソリューションです。主な特徴は以下の通りです。 ロールセンターで効率的に作業する ロールセンターの機能を通して 、営業、経理、在庫管理など、さまざまな業務を担う従業員が、それぞれのタスクに必要な情報やリソースへすぐにアクセスできるようになります。役割別のロールセンターの機能の例として、例えば売上高や支払期日を過ぎた仕入金額などの重要なビジネス指標をリアルタイムで可視化できる点です。これにより、ユーザーは常に最新の状況を把握しながら、迅速かつ的確な意思決定を行うことができます。他にロールセンターには、以下のような要素が含まれています: これらの機能が一体となることで、ユーザーやは組織のパフォーマンスを常に意識しながら、最も重要な業務に集中できるようになります。 重要な指標を深掘りして、次のアクションにつなげる Business Central のロールセンターからは、単にデータを表示するだけでなく、ロールセンターから直接アクションを起こせるのが大きな特長です。たとえば、ダッシュボード上の数値をクリックすることで、より詳細なレポートやリストにすぐアクセスでき、業務の流れを止めることなく次のステップへ進めます。これにより、ワークフローがシンプルになり、業務スピードも大幅に向上します。 期日超過の請求書も一目で 例えばBusiness Central の生産性向上機能例をひとつ挙げると、「期日超過の顧客への請求書」への迅速な対応などがあります。以下のようなステップで、顧客へのフォローアップが簡単に行えます: 1. ロールセンターで「期日超過の売上請求金額」をクリック → 重要な指標がダッシュボードに表示されているので、すぐにアクセス可能です。 2. 期日超過の請求書一覧が表示される → どの顧客が未払いかが一目でわかります。 3. 特定の請求書をクリックして詳細を確認 → 転記済みの売上請求書の内容を確認できます。 4. そのまま顧客へのフォローアップメールを自動作成・送信→ メッセージをの編集をし、Business […]
企業の規模を問わず、会計ソフトウェアの選定は重要な経営判断の一つです。日々の業務効率はもちろん、将来的な成長戦略にも大きく影響するため、慎重な検討が求められます。 米国で広く利用されているQuickBooksとDynamics 365 Business Centralは、どちらも実績のある会計ソリューションですが、その特性は大きく異なります。本稿では、それぞれの強み、弱み、そして具体的な機能について詳しく解説します。貴社にとって最適な選択肢を見つけるための一助となれば幸いです。 QuickBooksとDynamics 365 Business Central:概要 QuickBooksとDynamics 365 Business Centralは、どちらも企業の会計業務を効率化するために設計されたソフトウェアですが、ソフトが適用できる範囲と拡張性には大きな違いがあります。 Dynamics 365 Business Centralの特徴: 多くの中小企業にとって、QuickBooksは初期の会計ニーズを満たす上では、十分な選択肢となり得ます。しかし、在庫管理が必要な場合や事業の拡大や業務の複雑化に伴い、QuickBooksの機能だけでは対応が難しくなるケースも少なくありません。 Dynamics 365 Business Centralは、使いやすさと導入のしやすさを両立しながら、企業の成長を強力にサポートする、拡張性の高いシステムです。一般的な会計ソフトとは異なり、企業の主要なビジネス機能を単一のプラットフォームに統合した、包括的なERPソリューションと言えるでしょう。このオールインワンシステムにより、財務管理にとどまらず、組織全体の業務効率と生産性を飛躍的に向上させることが可能です。 Dynamics 365 Business Centralの主な機能*: Dynamics 365 Business Centralの強み: Dynamics 365 Business CentralとQuickBooks:機能比較 QuickBooksの弱点 Business Centralの強み Business Management 会計および財務機能に限定される 業務全般含めた包括的なERPシステム 基本業務機能は、3rd Partyやアドオンへの依存 Microsoftアプリケーションとのシームレスな統合 カスタマイズ可能範囲の制限 直感的で使いやすいインターフェース 小型パッケージのため、成長に追いつかなくなる可能性がある クラウドベース API(連携)機能の制限 多言語サポート […]
人工知能(AI)はビジネスワークフローに様々な変革をもたらし、私たちの想像を超えるスピードで進化を続けています。Dynamics 365においても、CopilotのようなAI搭載ツールがソリューション自体と連携され、業務効率化やパーソナライズされた顧客サービスデータに基づく意思決定を支援することで、企業の業務改革や効率化を強力に後押ししています。今回のブログでは、Dynamics 365が提供するAI機能を紹介するとともに、業務やシステム運用にどのようなイノベーションをもたらすかについてご紹介します。 AI機能のハイライト Copilotによる革命 Microsoft は、AI Copilot の機能を大幅に強化し、企業の生産性を向上させるツールとしての地位を確立しています。Copilot は、Dynamics 365 Business Central、Customer Service、Marketing などのビジネスアプリケーションに統合されており、Microsoft 365などとも緊密に連携することで、強力にユーザ支援を提供します 。機能例: システム移行におけるイノベーション 近年、Microsoftはクラウド型ERPへの移行を強く推進しており、レガシーシステムからDynamics 365への切り替えを効率的かつ安全に行うために、様々なツールやプロセスガイドなどを提供しています。CalsoftのようなMicrosoftパートナーも、これらのツールやプロセスを応用し、さらにAIや自動化機能も活用することで、Dynamics 365へのスムーズな移行を支援しています。 Calsoft CloudShift:CloudShiftは、Calsoftが提供するDynamics 365への移行サービスで、移行プロセスを簡素化し、短期間で完了させるために設計されています。 Microsoftが提供するData Upgrade AnalyzerやMigration Assistantなどのツールを改良することで、データ変換の自動化、リアルタイムでのエラー検出、互換性チェックといった機能をプロセスに組み込み、よりスムーズなシステム移行を実現しています。 CloudShiftを利用することで、企業はレガシーシステムのデータ構造をDynamics 365フレームワークに効率的にマッピングでき、移行にかかる時間とコストの両方を削減できます。 Enhanced Migration Toolkits: Microsoft improved tools such as the Data Upgrade Analyzer and Migration Assistant, focusing on early issue detection and smoother data transfers. 顧客志向の機能を強化 […]
Microsoft Copilot ( AI機能 )は、Dynamics 365 Business Centralに搭載された革新的なAI(人工知能)ツールで、製品のマーケティングテキスト作成や、銀行の取引照合を行うなど、優れた自動化機能を提供しています。 この自動化機能を少し詳しく説明しますと、AIが製品情報を分析し、効果的でマーケティングに優れた製品説明文を自動で生成することで、人が行う時間や労力を大幅に削減します。また同時にCopilotの高度なAI技術は、ターゲットに合わせた専門的な文章を作成することで、売上向上につながる販売促進にも大きく貢献できます。 さらに、Copilotの定義内容に即した銀行取引照合機能は、未照合の取引を素早く見つけ、確認にかかる時間を大幅に減らしてくれます。Business Centralの標準自動照合だけでは、未照合取引が発生することもありますが、Copilotは日付や金額、説明に基づいて、より多くの取引を正確に照合することができます。 Business CentralでCopilotを有効にするプロセスは非常に簡単です。下にCopilotの有効化の手順と、マーケティングテキスト生成や銀行口座の取引を照合する方法を簡単に説明します。 Microsoft CopilotをBusiness Centralで有効にする方法 Copilotを有効にするユーザーの選択 Copilotを使って商品説明を作成 Copilotを活用すれば、数秒で効果的な商品説明文を生成でき、多数の商品カタログを持つECサイト には特に最適です。生成されたテキストは、ブランドのトーンやスタイルに合わせてカスタマイズや調整可能で、マーケティング目標に沿った内容を作成することができます。 Copilotを利用して銀行口座の照合を手早く完了 システムでの銀行利用使用することで、この昇順的な照合機能や作業を効率化し、未照合の取引に対して適切な元帳を管理することができます。 Copilotは未照合取引の仕訳先となる元帳勘定を提案示してくれます。将来の照合のために、特定の取引を記録することを勧めてくれます。これらの取引も照合したい場合は、以下の手順を行います。: 1. 「Transfer to G/L Account」をクリックします。 2. 「Proposal」列に表示されたCopilotが提案する総勘定元帳を選択します。 3. 「Proposal」列の横にある「Save」ボタンを選択します。 4. 残高ソースタイプ に適切な設定を選択し、「Close」をクリックします。 5. 「Keep it」ボタンをクリックして新しい設定を保存します。 まとめ Microsoft Copilotで生成されたテキストは、ターゲット層やブランドのイメージやトーンなどに基づきマーケティング目的に合わせて調整することが重要です。内容文の明確さ、関連性、説得力を向上させるために、必要に応じて調整を行うことも必要とはなります。Copilotは基本的に優れた提案をしてくれますが、最終的にはユーザーの確認やアップデートも重要です。 このAIツールを活用すれば、マーケティングのコンテンツ作成の効率を大幅に向上させ、質の高い文章や資料を作成し、同時に経理や財務管理も効率的に行うことができます。 Business CentralでのMicrosoft Copilotの使用に関してご質問は、Calsoft Systemsまでお気軽にお問い合わせください。この分野の詳しい社員が手軽にAIを活用できるようお手伝いさせていただきます。 もっと読む: Microsoft Dynamics 365 Business Central内のCopilot業務を効率化 (calsoft.com) Dynamics 365 […]
マイクロソフトは2024年10月1日より、Dynamics 365の価格改定(全てではない。シリーズの中の多くの商品)を5年ぶりに実施しました。コスト増加は企業にとって懸念材料となりますが、今回の変更は現在及び将来的にDynamics 365が提供するイノベーション、セキュリティ、パフォーマンスへの継続的な投資を反映したものとなっています 。 このブログでは、価格改定の理由、追加された新機能、そして各企業がDynamics 365を通じてどのようにプロセスを効率化しビジネスを成長させ得るかをご説明します。 価格改定の背景 Dynamics 365の初回リリース以降、マイクロソフトは同プラットフォームへの多大な投資を行い、継続的な機能強化と技術革新を行ってきました。また、Dynamics 365が最先端のビジネスアプリケーションとして進化し続けるために、近年ではAI機能と機械学習(ML)ツールを実装し、ユーザがより深い洞察力を得、日常的なタスクを自動化するための支援を行ってきました。 さらに、マイクロソフトはセキュリティとコンプライアンス機能の強化にも多くの資本を投下しており、データのプライバシーと保護が最優先される現代において、企業が自信を持って事業を運営できるようなサービスを提供しています。またクラウドプラットフォームにより、システムのスケーラビリティと柔軟性も大きく向上しており、小規模企業から大企業まで、各企業固有の要件に合わせた適応性の高いシステム運用が出来るよう進化を遂げています。 今回の価格改定は、これらのイノベーションによってもたらされる付加価値を反映したものであり、マイクロソフトが顧客の将来のニーズを満たすために、継続的なプラットフォームへの投資と開発を目的として実施されるものです。 対象製品ごとの新価格体系 2024 年 10 月 1 日より価格が改定されるDynamics 365製品のリストは、以下の通りです。 製品 2024年10月1日までの価格 2024年10月1日以降の価格 Microsoft Dynamics 365 Sales Enterprise $95 $105 Microsoft Dynamics 365 Sales Device $145 $160 Microsoft Dynamics 365 Sales Premium $135 $150 Microsoft Relationship Sales $162 $177 Microsoft Dynamics 365 Customer Service Enterprise […]
クラウド移行前に考慮すべきポイント クラウド移行を成功させるには、事前に以下のポイントを確認し、計画を立てることが重要です。 クラウド移行の計画と実行 移行プロジェクトを成功させるためには、現実的で詳細な計画が不可欠です。組織の業務要件を分析し、ワークロードの負荷、データの機密性、ユーザーや環境アクセスの要件などを考慮して、現実的なスケジュールを設定しましょう。計画を固め、各移行フェーズを適切に管理し、業務への影響を最小限に抑えながら効率的に進めることが重要です。 スムーズな移行のために クラウド移行を成功させるためには、下のような技術やプロセス以外のことも考慮が必要です。 CloudShiftを活用したシームレスな移行 近年、多くの企業が業務効率の向上、柔軟性の強化、コスト削減を目的としてクラウドソリューションを導入しています。レガシーERPシステムからクラウド環境へ移行を検討している企業にとって、Dynamics 365 Business Centralは有力な選択肢の1つです。このクラウドベースのERPソリューションは、Microsoft製品とのシームレスな連携を実現し、財務管理、サプライチェーンの最適化、顧客関係管理(CRM)など、現代のビジネスのニーズに対応する包括的な機能を備えています。 CalsoftのCloudShiftは、Dynamics 365 Business Centralへの移行を迅速かつスムーズに進めるために設計されたクラウド移行ソリューションです。CloudShiftは、詳細な計画立案、移行プロセスの実行支援、移行後の最適化を包括的にサポートします。移行期間中、当社の専門家が各フェーズをサポートし、ダウンタイムを最小限に抑えながら、重要なデータや業務プロセスを安全に移行できるよう支援します。CloudShiftの強固なセキュリティ対策により、移行プロセス全体を通じてデータの安全性が確保されるため、安心して移行を進めることができます。 移行後の最適化ポイント 移行が完了した後も、システムのパフォーマンスを最大限に引き出すために、以下のポイントに注目しましょう。 クラウドの可能性を最大限に活用 Dynamics 365 Business Centralへの移行は、単なるシステム変更ではなく、ビジネスの可能性を広げる大きな変革です。クラウドを活用することで、柔軟性の向上、拡張性の確保、コスト削減、データセキュリティの強化が実現できます。適切な戦略と専門的なガイダンスのもと、レガシーシステムからのスムーズな移行を実現し、将来の成長とイノベーションの基盤を築きましょう。 より詳しくクラウド移行について理解を深めるために、無料ホワイトペーパーの “Moving to the Cloud: How to Prepare and What to Expect When Migrating to Dynamics 365 Business Central.” をダウンロードしてご活用ください。 Download the Whitepaper Now
AXから Dynamics 365 への移行メリット 2002 年のリリース以降、中~大規模企業を中心に展開されていたDynamics AX が、正式にサポート終了、販売終息を迎えました。新規のお客様向けの後継製品として、MicrosoftからDynamics 365 for Finance and Supply Chain Management (以下、本ブログ内ではDynamics 365と表記) が発売されており、現在AXを利用中の企業においても、速やかな移行が推奨されております。 Dynamics 365はAXの機能を継承し、Microsoftがブランド名を変更したクラウド型の製品となります。AX利用ユーザは従来の機能を継続利用でき、加えて定期的に追加される新機能を活用することで、業務効率や可視性の向上、運用の自動化、省力化を実現することが出来ます。 AX利用企業の多くは、後継製品であるDynamics 365を既に目にしたことがある、或いは実際に移行を検討したことがあるかもしれません。一方、同製品にアップグレードする明確な理由付けができず、移行を躊躇するケースもあるかと思います。 長期に渡り提供実績があるAX は、成熟した信頼性の高いシステムであり、業務の中核として利用している企業も多いのは事実です。しかしながら、サポート終了後にシステムを継続利用することは運用上のリスクが極めて高く、後継製品であるDynamics 365 への早急な移行が求められます。 今回のブログでは、AXユーザがDynamics 365に移行した場合に享受できる、様々なメリットをご紹介していきます。 AXとの比較におけるDynamics 365の優位性 Dynamics 365はAXの機能を踏襲していますが、クラウド型ERPとしての大幅なプラットフォーム変更に加え、業務改善を支える多くの新機能や改良点が追加されており、AXから飛躍的な進化を遂げています。以下、Dynamics 365の特徴やAXからの主要な変更点を、いくつか見ていきたいと思います。 Dynamics AX 2012 Dynamics 365 F&SCM クラウド型ソリューション 特筆すべき変更点の 1 つとして、Dynamics 365がクラウド型のERPであり、AXのようにサーバを自社で保有したり、メンテナンスをする必要がないことが挙げられます。サーバ環境は全てMicrosoftが提供し、同社がメンテナンスやセキュリティ対策を行うため、ユーザはインターネットさえあればDynamics 365を利用することが出来ます。また、ERPのアップデートもMicrosoftが自動で行うため、AXのようにサポートが切れたり、担当ベンダが多大な工数を掛けて次期バージョンにアップグレードする必要がなくなります。総じて、メンテナンスコストや管理工数を大幅に削減することができます。 親しみやすいユーザーインターフェースと操作性 Dynamics 365は、ブラウザ上で操作するウェブアプリケーションとなっています。昨今、世の中の多くのシステムやアプリケーションがウェブベースで提供されているため、ユーザにとって非常に親しみやすく、直感的に操作性を把握できるようなインターフェースになっています。これにより、システム移行時のストレスが減り、各ユーザが短期間でDynamics 365を使いこなすことが可能となります。 Microsoft製品とのさらなる連携 Dynamics 365は、Microsoft 365、Power BI、Azure、Dynamics CRMなど、他の Microsoftクラウド製品とシームレスに連携することが可能となっています。他のシステムと連携することで、単純な機能拡張だけではなく、各業務や部門間でデータの相互共有や可視化が進み、生産性の向上に大きく寄与します。もちろん、他部門と共有すべきでないデータのアクセス制限を行う等、柔軟な設定も可能です。 […]
ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)ソリューションは、今や大企業だけでなく、中小企業(SME)にとっても欠かせない存在となりました。オンラインビジネスや実店舗、多国籍企業を運営する際に、効率的なオペレーション管理は成功の鍵となります。特にeコマースビジネスにおいては、ERPとの統合が、業務の効率化と持続的な成長を実現するための重要な要素となります。本ブログ記事では、ERPとeコマースの統合がどのようにビジネスに変革をもたらすかを探ります。 ERP導入によるeコマースのメリット ERPをeコマースビジネスに導入することで、以下のようなメリットが得られます。 eコマース統合を成功させるためのERPの重要機能 eコマースとERPの統合を成功させるためには、以下のような重要な機能を備えたERPソリューションを選ぶことが重要です。 CRM(顧客関係管理) 効果的なCRM機能は、リードの育成や顧客ロイヤルティの向上に貢献します。オンラインサポートやターゲット広告、効率的な注文管理が顧客満足度を高めます。 財務管理 ERPの財務管理機能は、収益予測やコスト管理を一元化し、経営の透明性を高めます。 複数のシステムを使うことなく、正確な財務データを得ることができます。 在庫管理 正確な在庫データは、eコマースビジネスの競争力を維持するために不可欠です。ERPはリアルタイムで在庫レベルを管理し、効率的な供給チェーンをサポートします。 出荷/配送管理 ERPによって、出荷作業が効率化、また自動化され、ミスのない迅速な配送が可能になります。 適切なeコマース統合の選択 Dynamics 365とeコマースの統合を検討する際には、以下のポイントに注意しましょう。 もっと読む:Top Dynamics 365 Integration Platforms Dynamics 365とeコマース統合 Dynamics 365は、多くのeコマースプラットフォームとシームレスに統合でき、企業のオンラインビジネスを強力に支援します。Dynamics 365と統合することができる主な4つのプラットフォームを下に紹介します。 1. Shopify 2. Magento 3. BigCommerce 4. WooCommerce Dynamics 365とShopifyの統合 大小様々な企業で利用されているShopifyとDynamics 365の統合により、企業は業務を効率的に運営できるようになります。製品情報、在庫レベル、注文処理の同期により、データの不一致やエラーを防ぎ、販売およびフルフィルメントプロセスの効率化を図ります。 Dynamics 365とMagentoの統合 初期費用があまりかからないMagentoはオープンソースのeコマースプラットフォームであり、Dynamics 365との統合により、複雑な製品カタログや顧客データの管理を簡素化します。顧客情報のシームレスな更新により、最新の状態を保つことで、取引管理や注文処理が最適化され企業の効率が向上します。 Dynamics 365とBigCommerceの統合 BigCommerceは、大企業に最適なプラットフォームであり、Dynamics 365との統合により、注文管理、在庫追跡、在庫状況のリアルタイム更新、そして顧客管理が強化されます。これにより、企業は商品在庫の正確な状況を常に把握でき、欠品や過剰在庫を防ぎながら、効率的な在庫管理が実現します。また、パーソナライズされたマーケティング戦略が可能となり、顧客エンゲージメントを高めるための統一されたシステムを構築します。 Dynamics 365とWooCommerceの統合 WooCommerceは、WordPressとシームレスに統合できるeコマースプラットフォームであり、Dynamics 365との連携により、商品管理や在庫の同期、注文処理が効率化されます。これにより、在庫状況の正確な把握が可能となり、ターゲットを絞ったマーケティング戦略の実行も容易になります。 Dynamics 365とeコマースの統合はどのように機能するのか? Dynamics 365とeコマースの統合は、通常、データの同期を促進するコネクター(接続アプリケーション)を利用して行います。このコネクターにより、先に紹介したどのeコマースプラットフォームでも、商品詳細や在庫、注文、顧客データなどの情報がリアルタイムでシームレスに同期され、2つのシステム間でスムーズに情報がやり取りされます。 […]
くの企業が業務の合理化や効率化を目指し、信頼できるソリューションを探しています。企業に最適なシステムを選ぶ際には、評価の高いソリューションを選ぶだけでなく、信頼できるパートナーを持つことも極めて重要です。Microsoftは、信頼できるパートナーに対してERP認定(シルバーまたはゴールド)を付与しており、これを選定基準の一つにすることが有効です。 Microsoft認定パートナー(MCPやCSP)になるためには、ERPを提供する企業は、Microsoftが設定した特定の基準を満たす必要があります。ERP認定パートナーは、Microsoft製品に関する豊富な専門知識と、ERP導入の成功実績を有していることが求められます。 本ブログ記事では、Microsoftゴールドパートナーがどのように認定され、企業にどのような利益をもたらすのかを掘り下げて解説します。 MicrosoftのERP認定基準と実績 Microsoftの認定プログラムは、DynamicsパートナーがMicrosoft Dynamics ERPシステムの販売や導入において資格を証明するものです。Dynamicsパートナーは、ERP(エンタープライズリソースプランニング)やCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)の分野で、シルバーやゴールドパートナーの認定を取得できます。 Microsoft Dynamicsパートナーが直近の12ヶ月で以下を達成すると、シルバーまたはゴールドパートナーの認定が取得可能です: この認定資格は、Dynamics 365、Dynamics AX、Dynamics GP、Dynamics NAVなど、すべてのMicrosoft Dynamics ERPシステムに適用されます。 もっと読む:Microsoft Dynamicsなどの良いERPパートナーの見つけ方 (calsoft.com) Microsoftゴールドパートナー認定について MicrosoftのDynamics 365パートナーシップを獲得するには、Microsoftが設定した特定の要件を満たし、複数の段階を踏む必要があります。。 Microsoftゴールドパートナーのステータスを取得するには、一連の厳しい基準をクリアしなければなりません 認定コンサルタントは、高度な専門知識だけでなく、特にDynamics 365 Finance and Operations(Finance and Supply Chain Management)やBusiness Centralといった特定のERPソリューションに精通していることが求められます。また、技術力、顧客満足度、プロジェクトの成功事例などを基に総合的に評価されます。 Microsoftゴールドパートナーは、最新の技術を常に把握するために継続的なトレーニングと開発に取り組んでいます。これにより、認定コンサルタントは最新の知識を持ち、お客様に最先端のソリューションを提供することが可能になります。 Microsoftゴールドパートナーに認定される最大の要因は顧客満足度です。コンサルタントは、ERP導入の成功事例と、顧客からの肯定的な推薦をMicrosoftに提出しなければなりません。これにより、認定パートナーは顧客固有のニーズを満たす効果的なソリューションを提供してきた実績が保証されます。 ERP認定の重要性 ERP認定資格は、専門家や組織にとって以下の理由から重要な役割を果たします: 知識と専門性: Microsoftゴールドパートナーのステータスは、ERPソリューションにおける高度な知識と専門性を意味します。企業は、深い知識を持つ認定コンサルタントを信頼し、特定の要件に合わせたERPシステムの展開と最適化を成功させることができます。 2. Microsoftからのサポートとリソースへのアクセス: Microsoftゴールドパートナーであることで、Microsoftから直接各専門分野のサポートとリソースを受けることができます。これにより、認定コンサルタントは複雑な課題に取り組むために必要なツールや支援を得られ、お客様に信頼性の高い効率的なERP導入が可能になります。 3. 信頼性と信用力: ERPを求める企業にとって、Microsoftゴールドパートナーを選択することは、そのソリューションの信頼性と信用力を高めます。この認定は、コンサルタントがMicrosoftの厳格な基準を満たし、ERP導入の複雑なニーズに対応できる十分な知識と環境を有していることを示します。 Dynamics 365ゴールドパートナーのカルソフトを選ぶ理由 Dynamics 365の導入において、パートナーの選定は非常に重要です。パートナーは単に販売するだけでなく、ERPソフトウェアの要件定義、導入とその後のサポートも担当します。企業は、パートナーの信頼性、評判、サービス提供における実績などの要素を徹底的に評価する必要があります。 Microsoftの「Partner of the Year」を複数回受賞するなど、カルソフトはMicrosoftゴールドパートナーとして豊富な実績と経験を誇ります。高度な専門知識を持つカルソフトのERP認定コンサルタントは、お客様のビジネスニーズに合わせた最適なソリューションを提供しています。今後ERPパートナーの変更を検討している企業には、Microsoftゴールドパートナーと連携しながら現状のニーズとその後のプランなどを共有していくことをお勧めします。 もっと読む:マイクロソフト Dynamics […]