ERP市場は規模が大きく、数多くあるERPの中から自社に合ったERPを選ぶことは容易ではありません。そこで、本稿ではERP市場をけん引する大手ベンダーであるマイクロソフト社の主要ERP、Dynamics 365 Finance and Operation(SCM)、Dynamics 365 Business Central、Dynamics GPそれぞれの概要と、簡単な比較表もご紹介します。ERPの概要比較のために参考にしてください。
目次
Dynamics GP、Dynamics 365 Business Central、Dynamics 365 Finance and operation(SCM)比較表
マイクロソフトが提供する主要ERPの規模や価格などの情報を一覧にまとめました。対象企業規模・プラットフォーム・従業員数・導入コストなどで各製品を比較しています。
製品名 | Dynamics GP | Dynamics 365 Business Central | Dynamics 365 for Finance and Operations |
---|---|---|---|
対象企業規模 | 中小企業 | 中小企業 | 中~大企業 |
プラットフォーム | オンプレ | クラウド/オンプレ | クラウド/オンプレ |
従業員数 | 1 – 500+ | 1 – 500+ | 50 – 2,000+ |
導入コスト | $30k – $700k+ | $30k – $700k+ | $100k – $1M+ |
導入期間 | 2 – 6か月 | 2 – 6か月 |
6 – 12か月+ |
Dynamics 365
Microsoft Dynamics 365とは、ERP(Enterprise Resource Planning)とCRM(Customer Relationship Management)の様々な機能を個別且つ組み合わせることも可能な、クラウド型のビジネスソリューションです。Microsoft FlowやPower Appsなどの最新の魅力的な追加機能も搭載しています。 マイクロソフトが、「地球上のすべての人と組織に力を与え、より多くのことを実現する」というミッションステートメントのもと、絶えず変化する環境の中で企業の成長を支援し続けられるように開発しました。
Dynamics 365 Finance and Operation
Dynamics 365 Finance and Operation (2020年4月にDynamics 365 Finance / SCM に再度名称変更されました) は中~大企業向けに設計されたDynamics AXの流れを組む最新版クラウドERPです。
Microsoft Dynamics 365 Finance and Operationはグローバル企業向けの会計管理、生産管理、販売管理、プロジェクト管理、人事管理、ビジネスインテリジェンス(BI)など幅広い機能を含んだ総合ビジネスソリューションです。シンプルな操作性のMicrosoft Dynamics 365 Finance and Operationは各業界ごとの特殊なビジネスオペレーションに適応できる柔軟性を併せ持っています。中大規模企業や製造業で特に強く、SAPなどの大規模なERPと同等機能を持ちながらも経済性の高いコストで導入可能な、グローバル企業のビジネスオペレーションニーズも満たす注目度の高いソフトです。
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Dynamics 365 Business Central
Dynamics 365 Business Central (BC) は中小企業向けに設計されたMicrosoft Dynamics NAVの後継となる最新版ERPソリューションです。Dynamics NAVの主要機能を継承しながら全ての機能をクラウド版用に再開発しています。Microsoft Dynamics 365 ERPシリーズのもう一つのラインナップとして、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど主要地域で万遍なく利用され、Dynamics NAVの数を含めるとマイクロソフトのDynamics ERPの中で最も導入数が多いソフトです。現在の幅広い業界の中小企業で順調に導入企業を増やしています。様々なニーズに対応するためにオンプレでの使用も可能になっています。
Dynamics 365 BCには、AI、機械学習、ビックデータ分析などの最新のデータインテリジェンス機能と、よりユーザーフレンドリーなインターフェース開発ツールが搭載されています。
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Dynamics GP
充実した会計機能が特徴のDynamics GP (GP) は、北米やオセアニアを中心に幅広い業種の企業に利用されているソリューションです。主に販売/流通業やサービス業で多く利用されていますが、マイクロソフトが買収した2000年以降、会計以外に幅広い機能が毎年追加され、現在では製造会社用の機能なども標準装備しています。クラウド版は有していないですが、5万社以上の企業に導入され、国内のアメリカ企業の他、大変多く在米日系企業でも利用されて、現在でも北米エリアでマイクロソフトの中心的ERPの1つとなっています。
カルソフトについて
カルソフトは、マイクロソフトより正式に認定された公認ERPパートナーです。Dynamics 365、AX、NAV、及びGPの分野で、マイクロソフトよりゴールド認定を受けています。マイクロソフトUSより、Dynamics 365 BC分野で2020年のパートナーオブザイヤーに選ばれています。各種マイクロソフトDynamics ERPのサービスや技術が高い水準を満たしてる証明であり、また多数のDynamics ERPソリューション導入経験やプロジェクトを成功に導いてきたという経歴を示しています。 Microsoft Dynamics ERPソリューションが、あなたのビジネスをどのように改善できるかを詳しく知りたい場合は、カルソフトまでお気軽に日本語でお問い合わせください。
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